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Channel: Ichiya Nakamura / 中村伊知哉
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クールジャパン:ゲーム

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 ■クールジャパン:ゲーム



 NHKクールジャパン。18年めに入るBS長寿番組です。外国人たちが日本のクール・ノットクールを論じるのですが、多角的かつ深く転がしてくれて、ネタがつきません。

 月イチで参加しているぼくの軽~い コメントをしばし紹介しましょう。

 ゲームの巻。


覚えてますか?安倍元首相がマリオに扮して登場したリオオリンピックの閉会式。一瞬で世界中が何のことか理解しました。

日本といえばゲーム。クールジャパンの本丸。


「ゲーセン」

ゲーセンは努力してるんです。

ぼくが子どもの頃って、ゲーセンは不良の溜まり場だった。

だけど、安全で、子どもでも集まれる場所になった。

シニア向けのサービスも開発して、じいさんばあさんも集まる場になった。

しかも、先端の技術を開発して、高精細でネット対戦できるスゴいゲームマシンを投入している。

海外とは違う進化をみせています。


「ゲーム実況」

プロのゲーマーが対戦するeスポーツでは何万人も集まる大会が海外にはあって、今やアメフトのスーパーボウルをしのぐ視聴者数を稼いだりしてる。

だけど日本で盛んなのは、スゴいプロっていうより、もっとユル~い、近所の兄ちゃんがやってるような、おもしろいエンタメ。

ゲームやってしゃべってるだけで、食えちゃうんだから、引きこもりむきっていうか、オタクむきっていうか、日本らしい。

ここからいろんなジャンルが生まれて独特の進化をとげていくんじゃないかな。


「RPG」

日本はいいおとながゲームするんです。

80年代にゲーム産業が世界で立ち上がったころは、アクション、スポーツ、レース、射撃っていうジャンルから始まった。

そしてしばらくしてRPGが日本から生まれていった。

それは、マンガやアニメと同じで、子どもだけじゃなくて、大人も楽しむので、ストーリー性があって、ドラマ性があって、深みのあるものが求められた。

キャラクターが成長するとか、世界を救うとか、そういう文化をゲームに持ち込んだのは日本の功績だと思います。


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