■政府メタバース会議、発足。
内閣府・知財本部「メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題への対応に関する官民連携会議」が発足しました。
長すぎるので(ぼくは)「メタバース会議」と呼びます。
座長を務めます。
「メタバースの発展に伴う新たな動向にかんがみ、新たな法的課題に対応するため、民間関係者、有識者、政府関係者等による連携会議を設置し、課題把握及び論点整理を行うとともに、必要に応じて官民一体となったルール整備等を推進する」という趣旨。
事務局が示したテーマは3つ。
1.現実空間と仮想空間を交錯する知財利用、仮想オブジェクトのデザイン等に関する権利の取扱い
2.アバターの肖像等に関する取扱い
3.仮想オブジェクトやアバターに対する行為、アバター間の行為等をめぐるルールの形成、規制措置等の取扱い
委員は、荒木英士REALITY社長、岩崎司クラスター取締役、石井洋平バーチャルキャストCOO、久保田瞬Mogura代表、中馬和彦KDDI LX戦略部長、浅井認小学館チーフプロデューサー、宮河恭夫バンダイナムコエンタテイメント社長、あしやまひろこVN3ライセンスチーム主宰、せきぐちあいみVRアーティスト、
道下剣志郎弁護士、中崎尚弁護士、福井健策弁護士、増田雅史弁護士、石井夏生利中央大学教授、上野達弘早稲田大学教授、奥邨弘司慶應義塾大学教授、田村善之東京大学教授、岡嶋裕史中央大学教授、佐藤一郎国立情報学研究所教授
内閣府知財事務局、デジタル庁、文化庁、経済産業省、特許庁、総務省。
委員会ではなく「連携会議」で、産学官、プレイヤー、ユーザまぜこぜのコミュニティです。硬めのおじさんもいれば、アバターで参加するバーチャルもいます。
オンライン公開です。
通常の政府会議のような静けさで済むとは思えませんが、海賊版対策会議のように荒れないよう努めます。
第一回は、下記が論点でした。
1.メタバース空間をどう発展させていくことが目指されるか。
2.求められるルール形成の在り方は。
3.国境のない空間におけるルール形成等の在り方は。
4.官と民の役割や両者の連携の在り方は。
参考として、京都府とCiP協議会が発出した「メタバース・トラスト・ステートメント京都宣言」の素案が紹介されました。
自由でオープン、伝統・地域・海外、若者・子ども・高齢者・障害者、技術・研究、トライ&エラー、セキュア&トラスト、モラル、未来といった項目です。
バーチャル美少女ねむさんとKDDI中馬和彦さんの話を聞いて各委員が意見を表明しました。
・いろいろな相互乗り入れによるバウンダリーレスな議論
・未来展望型でオンゴーイングな議論
・産学官+バーチャルのオープンプラットフォームでの議論
で進めようというコンセンサスがひとまず得られたと思います。
複数の委員から「会議をメタバースでやろう」と提案がありました。
誰か言うだろうなー
と思ってたら、やっぱり出ました。
宿題、として引き取りました。
政府のデジタルがしょぼいことが問題ということを知ってるので。
誰か助けてやってください。
ぼくは自分のアバターをどうするかを考えます。 以上