■DXDX言う前に、FAXなくせば?
地域のDX人材育成の巻。
登壇しました。
経産省武尾伸隆さん、SIGNATE斉藤秀さん、富士通江尻昌紀さん、デロイトトーマツ森修一さんと。
コメント数点。
IPAによれば、IT人材の不足は20年解消されず、ユーザ企業で4割が不足している。
一方、IT企業からユーザ企業への転職は増加している。
産業界の危機感の現れ。よい傾向ではないか。
DX人材育成のため開学したiUだが、従来型の座学ではムリで、企業とともに作っている。
教員の8割が産業界出身で、客員教員500人、IT業界など連携企業400社。
知識より実践が大事なので、全員インターン、全員起業で学ぶ。
これは小さいモデル。こうした動きを多くの学校と連携して広げたい。
総務省の資料では、海外に比べIT利用が遅れているのが4部門。
行政、医療、学校、経営。
役人と医者と先生と社長が問題。
地方のボトムの問題というより、トップの問題。トップを変えないと無理。
役所と病院と学校と、社長にDを使わせることから。
デジタル分野の産官学では、学が問題。日本は産学の距離が遠い。
これまで日本のプラットフォーム機能は霞が関が担ってきた。
政府が音頭を取って企業を集めて誘導するスタイルだった。
その時代は終わった。
学が担うべき部分は大きい。全国の学を動かしたい。
とはいえ。デジタル庁にがんばってもらいたい。
発足1年で、デジタル監が交代するなど、いろいろ課題もあるようだが、ようやく始まったばかり。
縦割りの役所の壁を破って、民間から人を募って、30年の敗戦からの復興を担う。大変なこと。
政官、産学に横串をさす役割。応援したい。
京丹後市とiUの連携は、大学がいわばコンサルとなり、関連企業とも連携して、自治体DXを進めるのと、市内の高校生の育成を推進すること。地域の産官学連携。
同様の枠組みができないかという相談を他の自治体からも受けている。
こうした取組を、多くの地域の大学と連携して進められれば。
でもね。
山口県の村が4630万円を誤送金した。やりとりがフロッピーで、日常的に使われているという。
それが彼らの「デジタル」なのね。役所と銀行。地域のトップである。
DXDX言うけど、その前に、ネットを普通に使おうよ。
FAXなくす、テレワーク導入する。
そういう簡単なことから行こうよ。