■3D都市モデル☓都市DX
PLATEAU CONNECT「3D都市モデル☓都市DX」に登壇しました。
国交省都市局都市政策課内山裕弥さんアクセンチュア藤井篤之さん東急不動産田中敦典さんと。
メタバース、デジタルツイン、CiP、オープンデータ、デジタル田園都市。
ぼくはPop Tech特区CiPの代表として参加しました。
「PLATEAU」は、自治体保有データを活用して都市をサイバー空間に再現する国交省主導の3D都市モデルです。
「まちづくりのDX」のインフラの役割を担うものとして注目を集めています。
未来の都市開発ビジョンの可視化や、デジタル上でのエリア全体の管理などの分野で実装されつつあります。
ぼくは都市DXに関し自分のプロジェクトを紹介しました。・・・
この10年ほどオープンデータに関する官民の優れた取組を勝手に表彰する施策を続けてきて、いよいよデータを活かす社会実装が本格化してきたことを実感する。
同時に最近、政府の会議でもにわかにメタバースの議論が主要課題になっている。
リアルとバーチャルの接点にいる新しい街づくりを担うCiP協議会は、東京・竹芝20haにデジタル集積の特区を作る構想を2013年から始め、2020年に街開きした。
構想中にいくつかの産官学連携プロジェクトが走った。
デジタル技術を使った新スポーツ「超人スポーツ」。
AR空間でかめはめ波を出し合う対戦「HADO」、未来型にデザインした車イスレーサーで2100年のTOKYOのメタバース空間を走り抜ける「サイバーウィール」、メタバース空間で自転車で陣取りするゲーム「スピリットオーバーフロー」などを展開している。
五輪に向けて4K8Kの超大画面パブリックビューイング会場をNHK・NTTらと全国整備するプロジェクトも推進した。メガネなしでVR空間に没入する映像音響技術。
コロナで会場設営が困難だったが、技術は完成したのでプロジェクトは完了、卒業。
竹芝にこれら先端技術をまるごと実装する企画を進めた。
多数のロボットが働き、テレイグジステンスでの仕事もできる。
1000以上のセンサーが埋め込まれ、データの収集・利用も進められ、サイネージでの表示も行われている。
ここまでまとまって動いているスマートビルは世界にも例を知らない。
しかし、コロナが来た。全ての状況が変わった。
集積を進めていたら、コロナは分散しろという。
新しい集中と分散、ニュー・ノーマルを、コロナ前より魅力的な環境として作る。
14世紀のペスト後にルネサンスが産まれたように、コロナ後に何を再生するか。
これはCiPにも課せられた宿題。
竹芝から豊洲・晴海・台場、そして羽田あたりをぐるりと面的につなごう。
鉄道、クルマ、自転車、船、ドローンの陸海空、そしてデジタルで。
渋谷もポップ&テックの改造が進んでいて、そのための社団の代表も務めている。
東京は多くの都市が集まった超都市なので、それらをつないで面にしていきたい。
テック&ポップの拠点づくりは各地でも構想されているので、それらをつなぐポップテック列島作りに進みたい。
名古屋、京都などとも連携策を進めている。
ソウル、バルセロナ、上海など海外とも提携を進めている。
同時に課題は、これらヨコ展開からタテ展開、メタバースやデジタルツインの実装。
以後、質疑。
ここまでの都市DXをどうみる?
10年前にオープンデータを推進した頃はデータ利用の実態がなかったが、ようやく官民連携のオープンデータ利用が進み始めた。中でもプラトーは手触り感のある成果を上げていて、モデルとなる。
デジタルツインの可能性は?
ウクライナの亡命政府を作る報道があるが、エストニアは他国に侵略されてもデジタルに国家が残るよう電子政府を作った。
日本も沈没することを想定してデジタルツインを作っておいてよい。
そして戦争はメタバース縛りにしたい。
都市DXに必要なことは?
リアル空間にデータを埋め込み、トイレや店の混雑が把握できたり防災に役立てたりしている。役立つ。
かたやバーチャル空間ではポケモンGO。面白い。
リアル+バーチャルの都市DXは、この双方、役立つ+面白い、を併せ持つことが必要。
行政の役割は?
ユースケースを共有して、啓発して真似させること。
プラトー使って街を作ろう授業など学校での展開を進めること。
そして、メタバース上の不動産ルールや景観の権利などのルールを研究すること。
行政にしかできないことを、是非よろしくお願いします。