■AIがみんなの校歌をつくる!
BLabと理研AIPとの共同研究「超校歌」プロジェクトがスタートしました。
AIが校歌モデルを作り、小学校から大学まで校歌として採用したり、自校の校歌をアレンジしたりします。
https://lp.blaboratory.org/choukouka
日本特有の学校文化として発展を遂げてきた校歌。その起源は、明治政府の教育改革の一環として、価値観や思想の統一のために導入されたと言われ、その後「郷土の歌」として広がりました。
一世紀を経た令和の時代に、私たちが聴きたい・歌いたい校歌とは。
BLabと理研AIPの「超校歌」プロジェクト。
AI技術を用いて、価値観が多様化する時代に相応しい、進化する校歌のあり方を検討します。
全国の小学校、中学校、高校、大学の校歌のデータをAIに学習させ「これぞ校歌」「みんなの校歌」モデルを生成します。
既に少年ナイフ「Let's Go iU」など校歌はあるのですが、新校歌となります。
https://www.youtube.com/watch?v=Bwe_zUKU4Yg
インフィニティ国際学院、海陽町立海部小学校をはじめ研究に参加する学校も採択する予定です。
他にも参加校を募集します。
また、AIの学習を通じて、全国の校歌を整理する俯瞰マップと、楽曲をアレンジできるシステムを用意し、全国の学校が自校の校歌を再評価・編曲する機会を提供します。
むか~し作られた校歌、見つめ直してみません?
さらに、AIが生成する作品の著作権の在り方についても研究します。
かつて政府・知財本部の場で、AIが生成する作品の権利について世界に先駆け2年にわたり議論されたのですが、結論が出ないまま先送りとなりました。
いよいよ実態が現れるので、問題提起したいと考えています。
理研AIPはAIによる楽曲の生成や校歌俯瞰マップとアレンジシステムの開発を担当します。
BLabは研究コンセプトの企画、全国の学校を巻き込んだ普及啓発や、AIが生み出したコンテンツの著作権に関する共同検討を行います。
理研AIPは杉山将東大教授が所長を担う日本のAI研究の総本山であり、私もコーディネーターを務めます。
楽曲の構造を分析する「生成音楽理論(GTTM)」を研究する浜中雅俊チームリーダーがこのプロジェクトを率います。
小室哲哉さんがその客員主管研究員に就任することも先ごろ報じられました。
BLabは石戸奈々子さんが所長を務めるiUの研究所です。
Beyond, Borderless, Breakthrough。
世界の大学・研究所、地域、人材をつないで、みんなの知識や得意技で、技術、サービス、コンテンツ、ビジネス、社会を生みだす参加型のプラットフォームです。
iUと理研、音楽とAI。
いかなるシナジーを奏でますか。
乞うご期待!