■超歌舞伎とLIVE STAND
超歌舞伎とLIVE STAND。
伝統芸能とお笑いのライブ。
新橋・幕張と京都・大阪。
エンタメの老舗、松竹と吉本。
この夏、東と西で開かれた、コロナに終わりを告げて新しいライブを作る催しに浸ってきました。
歌舞伎と初音ミクとNTT。
伝統とポップとテクノロジー。
これぞクールジャパン。
なぜ東京五輪でこれをやらなかったのか、理解に苦しみます。
超会議にはいない、シニア層もいて、しっとり風情。
そして本場の京都・南座。
大改装した南座は映像・音響装置もすばらしゅうて、
幕張の大会場での超会議とは異なる本場感どす。
特に、歌舞伎が。
ポップに、弾けて。
本来、歌舞伎はポップで弾けるもの。
先端テクノロジーと相性がいい。
歌舞伎のかたがたは本来、こう、かぶきたがっていたのでしょう。
最後は中村獅童さんイニシアティブで観客総立ちのフェス状態。
一方、お笑いフェス LIVE STANDは12年ぶり。
よしもとオールスター。
マイク1本だけ、楽器も仕掛けもなく、2人でしゃべって、5000人の立ち客を爆発させる。
新コロナや旧教会のヤバいネタをぶっ込む。配信もできない。
ドカン ドカン 大爆発。
幕張では隣のサマソニを凌駕し、本場・大阪では約束された熱狂でした。
このお笑いフェスは、他社にも他国にも真似ができません。
アーティストは自社所属の芸人、裏方は自社社員の自前完結モデルです。
メタバースやアプリなどもほぼ自製。自己完結。
(食べ物出してるの芸人:イシバシハザマだったりします。)
大阪ではホール脇にある吉本運営のWW・TT・SSホールをぜんぶ埋めて使ってます。
超歌舞伎はNTT Kirari!との融合ですが、LIVE STANDはメタバースとの連結。
ZAZYがでネタやっていたのが一つのトピックでした。
テクノロジーとお笑い。
基のネタが爆発的におもしろいから成り立つ、パンクな表現です。
世界に出て行ってほしいな。
ラフピーマザー+CANVASの子どもワークショップもおました。
サテライトスパなど芸人がワークショップを開きつつ、大阪だからできる新喜劇体験教室も。
体験いうけど、ドリルすんのかいせんのかい、パンティーチェック、実に本格的な舞台訓練。
人生の糧になります。かねぇ?
超歌舞伎はNTTが松竹・ドワンゴと並ぶ製作者です。
LIVE STANDもラフピーマザーはNTTと吉本興業との協業です。
NTTは両方に札を張ってるんですよね。
松竹1895年、吉本1912年、NTT1869年。百年超えの老舗。
歌舞伎の客が弾けます。
お笑いの客が整然と列をなし、暴れたりしません。
どちらもマスクでがまんしています。
いいファンに支えられています。
コロナ後、マスク後のライブを作っておきましょう。
インバウンドを迎え、アウトバウンドに出ていくよう身構えましょう。