■学長くんガチョーン. 小耀さん
iU超客員教授、小耀さん。祇園甲部の芸妓です。
◆京都は新しいモノ・コトを生み出す
京都の人は新しいものが好き。祇園祭でペルシャ絨毯を飾るなど、その当時の最新のものを手に入れたい。新しいものを取り入れて、それを大事にする。今までにあるもの大事にすることと新しいものを取り入れることのせめぎ合いが京都の切磋琢磨に繋がっている。
◆京都は新しいヒトを生み出す
若い人は文化の大事さもわかるが、堅苦しい・古いとおもい、新しいものを探し外へ出る。様々なものを吸収し、先代から言われていることが正しいと気がつく。新しいものを知り、古いものを理解することで京都が続いていることがわかる。これが代々続く。若い人を否定せず、若い人たちがどう考えて動くかをみる心の広さはあるが、言わない。
◆映画やゲーム。パンクロックなどやんちゃで新しいものが生まれるのはなぜか
古いものがあるからレバレッジがきくのでは。反動でそういうところへ刺激を求めたり。古いものがあれば、その分新しいものへも興味が湧く。バランスが取れている。
京都は閉鎖的と言われているが、元々都なので様々な人が様々な場所から集まり、戦をして京都をずっと燃やしていた。燃やしてつくる繰り返し。新陳代謝がいい。
◆学ぶこと
父との約束で高校へ一学期だけ行って、16歳で祇園へ。八坂女紅場学園という芸事を学ぶところと置屋さんが教育してもらえる場所。今までの環境と考え方が全く違った。わからないことがあれば、自分で動かず、聞きなさいと言われた。祇園の明確なルールから外れてはいけない。先人をまねぶ。わからなかったら聞きなさい・まねびなさいの期間は一生。
◆学校づくり
「人にやさしく・強くある・美しくあること」を三本柱にした学校・教室を作りたい。芸妓だから伝えることのできるコミュニケーション・作法・会話術・知識などを学べる場所。祇園での後輩の育成にも。これからは調和。
★後記
祇園のパンクな芸者さんが学校を作りたいという。世界のどこにも真似のできない学校ができるでしょう。祇園に通う京都の旦那衆も協力しとくれやす。iUもお役に立ちたいです。