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Channel: Ichiya Nakamura / 中村伊知哉
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クールジャパン:マッサージ

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 ■クールジャパン:マッサージ



NHKクールジャパン「マッサージ」の巻。


マッサージという言葉はフランス語だが、中国生まれの按摩、日本生まれの指圧、広い意味でマッサージといっても和洋中いろいろある。

そんな中で日本はコリ大国。

「肩こりは国民病」と言われて、マッサージが独特の進化を遂げました。

かつて「欧米人は肩こらない」と言われていたが、スマホやゲームの普及でコリは世界的に広がっているとも聞きます。

日本のマッサージは世界をもみほぐせるのか。


「グッズ」

日本人がコリやすくて欧米人がこらないということはどうやら実際にはなさそう。

かつてはあぐらや和服といった生活習慣の違いが原因と言われたこともあるが、今はその差もありません。

だが欧米に比べて、日本人は こっているという自覚が強くて、だからマッサージの敷居が低くて、身構えず気軽に使っているようです。

なんでもたくさんのグッズを作るのは日本のお家芸だが、コリが身近という背景もあるのでしょう。


「学校」

国家資格は「あんまマッサージ指圧師」という3つ合わさったもの。

マッサージは明治以降にヨーロッパから入ってきた素肌に直接行うもの。

一方、服の上からもむ按摩は古代の中国生まれで奈良時代に入ってきた。

そして、指で押す指圧は大正時代に日本で生まれたもの。

患部につながるツボを指で押す。

いま指圧は世界でも注目され、アジアや欧米でも専門学校が次々とできています。

スマホやゲームで海外の人がもっとコリを気にしてくれるようになればシアツも広がるかも。


「チェア」

60年ほど前に発明された当初は、椅子から飛び出している大きな玉が開いたり閉じたりする程度のものだったが、進化してきました。

10年以上前のこと、自分の国に持って帰りたいものを聞いた時、マッサージチェアって答えた外国人がいました。

体を繊細にもみほぐすテクノロジーと、家の中に置いてもすてきなインテリアのデザイン、その2つの融合だ、と言う。

なるほど、日本のマッサージチェアは世界最先端なんだ、と気がつきました。

その後も進化が続いていて、最近のは、一人ひとりの体型を読み取ってもみ具合を変える、チェアが通信ネットワークでつながって、AIとデータで管理する、「もむコンピュータ」になっています。

どこまで行くのか、というかんじ。


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