■クールジャパン:笑顔
NHKクールジャパン「笑顔」の巻。
「へんな笑顔」
よっぱらいの笑顔がクールという指摘は驚きました。
自然な笑顔が少ない、ということなのかもしれない。
日本には「笑い」に対する表現が、実に沢山ある。
「愛想笑い」ニコッ「照れ笑い」ウフッ
「空笑い」に「作り笑い」ニヤッ
「含み笑い」に「忍び笑い」ムフフ
「せせら笑い」イヒヒ、 などなど。
これだけの言葉があるということは、それだけの笑いを意識して使い分けているということ。
でも、そのニュアンスが伝わるのは日本人同士であって、外国人からは「不自然な笑顔」と見られてしまい、誤解も生む。
外国人の方には「今の笑いの意味は伝わってないかもな」と思いながらコミュニケーションを取ることも必要かもしれません。
「笑顔教室」
笑顔を学ぶ。真面目な日本人ぽい。
口の形を練習しましたが、メールの顔文字も、日本のは目の形で笑いを表す。
欧米のは口の形で表す。
日本人は口の形で笑うのが苦手なのかな。
笑いって、感情表現で、嬉しさ、快感、気持ちよさといった感情を表情に出したモノ。
とすると、派手な感情表現を好まない日本人は本来、苦手なものかもしれない。
こうして笑い方を練習し、使い慣れない筋肉をトレーニングする。自然な笑顔を手にしてゆく。
外国人にとっては、先に感情があって、そこに笑顔が付いてくるけど、日本人にとっての笑顔は、普段抑えている感情を表に出す水先案内ってことなんですかね。
「笑顔カレンダー」
笑顔は強い。そして笑顔は伝播する。
これはまさに、そんな効果が最大限に引き出されたもの。
カレンダーに載っている笑顔は、多かれ少なかれ震災によって被害や影響を受けている人で、辛い思いもしながら、それでも笑顔を浮かべる強い人たち。
そんな笑顔を毎日見ながら、また今日も笑顔で頑張ろうと力をいただく。
このカレンダーは、そんな笑顔の製造装置です。
明治時代、小泉八雲ラフカディオ・ハーンに「日本の微笑」という文章があります。
日本人は西洋人に理解できない微笑みをする。それは作法、しきたり、礼節だ、という。
日本人がつらい時も微笑むのは他者への思いやり、というようなことを書いています。
100年以上たっても変わらないのでしょう。
微笑んでストレスを減らして、人に力を与えるのは、コロナでつらい今よけいに大事と感じました。