■学長くんガチョーン. 森川亮さん
元LINE社長。今日のLINEを作り上げた。からの、C Channelの起業。スゴい~
その根っこには、音楽とコンピュータ工学があるんだよね。
◆C Channelへの道
日本テレビにいたときに、インターネットが出てきた。インターネットがこれからテレビを変えると20代のとき思った。BSの立ち上げもやった。それ以来ずっとデジタルメディア。ただ、テレビ局は本業がテレビなのでテレビを超えてはいけないということが窮屈だった。
そして、ソニーがいまのAppleみたいになるのではないかとおもい、出井さんが社長のときに移った。オーディオやテレビをネットに繋いでコンテンツ配信をしようとやっていたが、社内の抵抗が強かった。東急やトヨタとジョイントベンチャーを作り、YouTubeより早く動画配信の事業を立ち上げた。しかし、日本は権利問題がうるさく配信しきれない。
そこで、韓国がブロードバンド大国で進んでいたので、動画の前にゲームだ、とゲームの事業に移った。日本で初めてガチャという仕組みを作り、成功した。その次は検索。NAVERまとめといったソーシャルサーチの領域を始めた。
震災もあり、検索の時代じゃなく、スマホでのコミュニケーションの時代だ、とLINEを立ち上げた。それが当たり、LINEと組み合わせた事業モデルを立ち上げた。
しかし、資本が韓国なのでややこしいことも多かった。
残りの人生日本を元気にすることをやりたい。日テレ時代から動画をやってきたので次は縦長の動画が来る。それを組み合わせた新しい事業モデルということで7年前(2022年7月収録)にC Channelを立ち上げた。
日本のデジタルやメディアの未来をそのままスケールし、トレースしてやっているのでそんなに辛いことはない。自分がやるべきだとおもうことがやれている事自体感謝。
◆学校
父親が小学校の校長先生。よく、教師の子どもは礼儀正しくしろと言われた。ちょっとプレッシャーだった。当時、勉強もスポーツも出来ず、成績もあまりよくなかった。先生の子どもの成績がわるいということで、比較的居づらい環境だった。
それから音楽にハマり、音楽にのめり込んだ。
幸いいつの間にか勉強が出来るようになって、中高大と進んできた。勉強は学校でするものじゃないという感覚があり、若い頃は比較的一人で勉強することが多かった。
大学ではコンピュータ工学。当時シンセサイザーが出て、コンピュータと融合になると思ってその研究をしていた。そこからジャズにハマった。自分の中にはテクノロジーをやっていたが、テクノロジーの中に収まらない領域をやりたいと思った。
学校は自分の可能性を広げるコミュニティ。勉強というよりはいろいろなおもしろいネタがあるおもちゃ箱。その中から自分の美味しいものだけをつまんで遊ぶ、という感覚。
◆キミたちへのメッセージ
勉強は人によっては辛いものや退屈なものだったりするが、僕の中では勉強は好奇心の延長線上。おもしろいとおもうものをどんどん深く掘り下げて、それが結果的に勉強と呼ばれるかもしれない。好奇心の延長線上に成長がある。ぜひ好奇心を忘れずに、いつもワクワクドキドキして、がんばって。