■ 道後オンセナート
日本書紀にも残る日本最古の温泉と言われる道後温泉。その中心、道後温泉本館改築百二十年の大還暦を迎えることを記念して、アートフェスティバル「道後オンセナート2014」が開催されています。年末まで開催中だそうで。
道後温泉本館が、アート作品へと変貌するほか、9軒のホテル・旅館の各一室を著名なアーティストたちが手がける、泊まれるアート作品群「HOTEL HORIZONTAL(ホテルホリゾンタル)」が誕生。
ちょいと見てきました。
中谷芙二子「霧の彫刻」。
20ミクロンの霧が1日7回3分、本館を覆います。
福田泰崇「サイバー百椿図屏風」。
資生堂「百椿図」を3DCGで絢爛に映像化した4面デジタルサイネージ。
本館2階の和室に鎮座。
湯上がりのじいさんが一人ぼうっと眺めていました。
浴衣プロジェクト。
スポンサーのBEAMSがプロデュースしたオリジナル浴衣を貸し出しています。
着流すアートね。
街に出てみました。
市営「椿の湯」の壁面を飾るリリアン・ブルジェア「寓話」。
鷺伝説に始まる道後の歴史物語を立体化。
「ゆだまん」。
湯玉をモチーフに商店街との協働で作られたオリジナルキャラクター。
ワークショップも開かれ、いろんなゆだまんが作られていました。
ワン・ジュンジェ「霊湯大発見」。
道後の姉妹都市、台湾の新北投温泉をつなぐ架空の物語を立体化。
スナックの跡地を使った怪しい空間。
道後の9ホテルが参加したアートイベント「ホテルホリゾンタル」。
各ホテルがアーチストをフィーチャーして客室を改装。
2軒訪れました。
「宝荘ホテル」。
草間彌生さんの「わが魂の記憶。
そしてさまざまな幸福を求めて」
--とんでもないです。
ロビーやカフェは水玉だらけです。
ぜんぶ草間さんプロデュースだそうです。
そして問題の部屋。706号室。泊まれるのです。カギからして怪しい。 カギ
入口を開けると等身大のご本人がお出迎えです。
ありがとうございます。
706号室の洋間、上下左右360度、草間ワールドです。
ホテルは1室を潰してよくぞこのリスクを取られました。
このハート、「愛はとこしえ」という作品。
かつての作品が壁を覆い、
その銀球を天井に配置しています。
寝転んだ自分がそこに投影され、草間ワールドにひたる。
ふすまを開けて和室に入ると、
黄色と黒のリゲインな草間ワールド。
遠大なるかぼちゃの宇宙空間です。
テーブルも草間さん。
畳も水玉で。
小さなクローゼットを開けると、小さな草間さんがいて、ご本人自作のうたをご本人が歌う声が流れてきます。
おつかれさまです。
「ホテル古湧園」☓荒木経惟さん。
これもホテルオーナーがずいぶんリスクを取りました。
901号室。
泊まれます。
作品「楽園」。
花は女、怪獣は男。
これはアボラスですよね?
作品「緊縛」。
4枚屏風。
この部屋、18禁だそうです。