■クールジャパン:国産
NHKクールジャパン「国産」の巻。
コロナ禍で、日本製品の価値が再評価されています。
例えばマスク、体温計、防護服はないかと各国から問い合わせが殺到したそうです。
日本人自身も安心できる国産を見直しています。
ただ、今たぶん世界的に自国の国産を見直していると思います。
人の動きがなくなって、貿易量も減っている。
世界的な危機で、国を守ろう、自国優先という気持ちもある。
そんな中で、日本の国産品を日本人が大事にする、その姿はどう映るでしょう。
「食品表示」
スーパーに行くと、産地はもちろん生産者の顔と名前が表示されているものもあります。
いつどこで誰が作ったの、という表示はどんどん精密になっています。
口にしても大丈夫、という食品の安全性へのこだわりは日本独特で、作る側もそれに応えてきました。
100%不良品でないものを提供しなければ信用を失う。顧客優位の文化。
国産というより、もっと狭い地域の、顔の見える安心・信用を追いかける。
このこだわり、まだまだ続きそう。
「中古農機」
中古の農機だけではなく、重機や建機、医療機器も海外で大人気なんだそう。
壊れない、長持ちする、そして安い。日本製品のよさは世界に認知されています。
それ以上に日本の中古品のポイントは、日本人が丁寧に使ってきたということ。
日本人は逆に新品が好きだが、大切にメンテして使うんで、中古で売っても新品なみの値打ちがあったりする。
海外で、日本人にアパート貸すと、貸した時より出ていく時のほうがキレイになってると言われる。
日本で作られた、ということ以上に、日本人に使われた、という値打ちが大事になるんじゃないでしょうか。
「ウィスキー」
アニメもゲームもラーメンもカレーも、元は舶来、外国が原産でした。
それを日本のモノに、国産化して、さらに本家を超えて世界に出ていったのをクールジャパンと呼ぶ。ウィスキーもそう。
スシにしろ酒にしろキモノにしろ和のもので海外が本家の日本を上回ったものってまだありません。和製ウィスキーはスゴい。
明治時代、和魂洋才という言葉をかかげて、西洋の文明を日本の魂で取り入れてきた。それをまだ100年がかりでやっている。
むかしは舶来に憧れていたけど、国力がついて、国産の値打ちが上がって、で、世界に認められて、日本人も国産が好きになった。
国産のウィスキーがおいしいなんて、実に幸せなことだと思います。