■学長くんガチョーン. 遠藤利明さん
初代オリパラ大臣。大臣当時ぼくは遠藤先生に頼まれ政府オリパラ参与を務めました。今も日本スポーツ機構でご一緒しています。
超党派の教育ICT議連の会長を務められ、ぼくはアドバイザーとしてタッグを組みました。2019年、議連が策定した「教育情報化推進法」が全会一致で可決・成立し、それが後押しとなって学校PC一人一台が一気に実現したのです。
インタビューは自民党 選挙対策委員長室に凸撃しました。その後、自民党 総務会長にご就任。党四役の2つを歴任されています。
◆東京オリンピック・パラリンピック2020
ご心配をおかけしたが、結果的に大成功。無観客だったため、国内的には盛り上がりが欠けたイメージだったが、海外からするともともと現場で見る人はほぼおらず、テレビで見る。ある海外の方から30-40億万人がみたと言われた。あのようなときにあのような素晴らしい大会を開催できる日本はすごい、と。日本だからできた、と好評を頂いた。どこの国からも日本の評価が上がっている。大変嬉しく思っている。
十数年前に、スポーツの持つ力を活かしたいとスポーツ基本法という法律をつくった。これを執行する国の組織が必要となりスポーツ庁をつくった。当時行政改革の時代で、新しい省庁をつくることに対する風当たりが悪かった。いろいろ考え、オリンピックが来ればみんな協力してくれると思い招致をはじめた。ラグビーワールドカップも一緒に。
結果的にスポーツ基本法もでき、スポーツ庁もでき、オリパラ大会の成功に結びついた。10年間充実した政治活動をさせてもらった。
◆日本の教育・デジタル化
十数年前に尾道の土堂小学校で初めてICT教育を見た。両親が学校の先生だったので教育を政策のテーマとしてきた。ICTを使うことによって、瞬時に生徒の答えを知ることができ、良い答えを展開できる。英語の発音の授業なども目からウロコだった。これを使えば教育が格段に進んでいくと思った。それから教育ICTを進めた。
麻生内閣のときに、3000億の予算を付け、タブレット・Wi-Fi・電子黒板の整備をやろうとしたが、政権交代の際に予算を削られ、できなかった。改めて2013年、議員連盟をつくって進めはじめた。3年前にようやく法律ができた。
デジタル教育はそれが目的ではなく、いかにして生徒が理解し、互いに協力できるかのツールとしてうまく活用できるか。学校の現場で差が開いている・教える先生が少ないなど課題はあるが、まずはやってみること。教育ICT化・GIGAスクール構想、進めていきたい。
◆キミたちへのメッセージ
希望を持って、夢にチャレンジを。小学校5年生のときに政治家を志したが、父は政治家ではなく、なんとしてなる方法はないかと、大学を出て、代議士秘書をやって修行をして、挑戦した。これまでに選挙に2回落選した。朝鮮の時間を含めると8-9年浪人している。すべてがうまくいくことはないが、夢を追って、努力をしていく。そういう情熱が人を動かす。
どんな仕事も大事。どの仕事であっても、その中で最大の夢を持ち、実現のために努力をする。周りの人から見ると、夢を持って努力をしている人は期待感がある。好きな言葉は有志有途。志あれば道あり。ぜひ前を向いて頑張って。